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「お医者さんと禁煙」ってどうなの?/禁煙外来

私、何を隠そう禁煙のスペシャリストです。
一年に20回は禁煙しています。要するに禁煙できないってことですね(笑)
仕事部屋でパソコンに向かって孤独に仕事をする時は、どうしても吸ってしまう。
やめよう!と思ったそばから、家族が気をきかせて買ってきてくれる…
周りにも喫煙者が多いし、なかなか難しいものがあります。
そもそも自力による禁煙成功率は5~8%と言われますので
その中に自分が入る自信などまったくもってありません(笑)
そんな時、仕事先のお客様から「禁煙外来に行ったらどうか?」という話を聞きました。
その方も30年間、一日あたり50本程度吸っていたのに
禁煙外来へ通ったところ、「タバコがマズくて吸えない」という状態になったそうです。
しかも、この禁煙外来、条件によっては保険も使えるとのことで。
ちょっと興味を持ちましたので、禁煙外来について調べてみました。
1:どのような治療をするのか?
■通院の回数について
12週間に5回通院
初診-2週間後-4週間後-8週間後-12週間後の通院が基本となっているようです。
■使用する薬について
原則として、以下の2種類の補助薬のいずれかを使用します。
・経口薬「チャンピックス」(バレニクリン酒石酸塩)
「チャンピックス」はニコチンを含まずに喫煙の欲求を抑えます。
この薬の登場により禁煙成功率が上がり、
6割から7割の人が12週間後の段階で禁煙に成功しているそうです。
・ニコチンパッチ
ニコチンパッチは皮膚からニコチンを補う貼り薬です。
喫煙の習慣を止めた後に、次第にパッチを小さくしていくことで禁煙につなげます。
■カウンセリング
上記の薬はあくまでも禁煙補助剤であり、
認定医師や認定看護師などによるカウンセリング療法が
禁煙成功率を上げるポイントとなっているようです。
一番気になる「成功率」ですが、
「チャンピックス」のところでも記述しましたが
治療終了段階で6割~7割の人が禁煙に成功しているということです。
ただし、1年後の調査では禁煙を続けている人は半数ほどになっていたというデータもあるそうです。
やはり「意志の強さ」はある程度必要なのですね。
2:費用はどれくらいかかるのか?
保険適用になる場合は、
3割負担で総額約1万5千円~2万円程度の費用で禁煙できます。
タバコ代を考えたらまったく痛い金額ではありませんね。
3:保険適用になる条件とは
保険適用で禁煙治療を行うには、以下の条件を満たす必要があります。
1・ただちに禁煙することを希望していること
2・ブリンクマン指数「1日の喫煙本数×喫煙年数」が200以上
3・ニコチン依存症のスクリーニングテストでニコチン依存症(5点以上)と診断された者

ニコチン依存症のスクリーニングテスト
問1. 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。
問2. 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
問3. 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。
問4. 禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)
問5. 問4 でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。
問6. 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。
問7. タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
問8. タバコのために自分に精神的問題(注)が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
問9. 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。
問10. タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。


感度:ICD-10タバコ依存症の95%が5点以上を示します。 
特異度:ICD-10タバコ依存症でない喫煙者の81%が4点以下を示します。
得点が高い者ほど禁煙成功の確率が低い傾向にあるそうです。

禁煙を考えるような人は… だいたい5点以上クリアしますよね(笑)
以上、「思ったより敷居は低い」と驚く方もいるのではないでしょうか?
平成22年10月のタバコ大幅値上げで禁煙外来が大盛況です。
それに伴い、錠剤・パッチが品薄になっているということです。
本気で禁煙したいと思うのなら、急いだほうがいいかもしれませんね。

(参考リンク)
~ 全国禁煙外来・禁煙クリニック一覧 ~

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