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歯茎の痩せ 明らかに歯が長くなった!

20代後半の頃から、若干歯が長くなった(歯の表面面積が広くなった)気がしていました。笑った時など確か若干歯茎が顔を出していたような気がするのですが、現在では歯しか見えないという状態。そのうち、歯の付け根部分が変色し、窪みが出来ていることに気付きました。鋭利な刃物で抉ったような段差です。治療して被せた歯の底から、元の歯が顔を出している状態…明らかに歯茎が痩せてきているのですね。
歯科医で相談したところ、治療の計画は伝えられたものの、「別に深刻でもない」というよう口振りでした。しかし、やはり歯茎が痩せて歯が長く見えるのは貧相で…このところは暇さえあればググっています。
歯茎の痩せは、歯の下の歯槽骨が減ってくることで起こります。自前の歯の場合でも、これまで歯茎の下に隠れていた「セメント質」の部分が露出し、知覚過敏を引き起こしたりします。普段見えている部分は「エナメル質」で覆われていますが、セメント質には神経の末端が出ているそうです。
このセメント質の部分が黒くなっているようだと、それは虫歯です。この部分はとても柔らかく、虫歯になり易いのです。このように、歯茎の痩せによって、二重にも三重にも良くないことがあります。
まず、原因から。これが思いのほか色々あるようです。
一番の疑われるのが歯周病・歯槽膿漏です。これは、細菌が歯肉溝(歯周ポケット)から侵入し、歯槽骨を溶かしてしまう状態です。出血があったり、急激に痩せていっているようだと、歯周病・歯槽膿漏の疑いが強くなります。
ただ、この歯槽膿漏と同じくらい「歯茎の痩せの原因」として挙げられていたのが、意外にも「歯磨きの仕方」という極めて基本的なものでした。
私も勿論毎日食後には歯磨きをしていますし、「磨き足りないはずは…」と思っていましたが、まずここが大きな間違いだったようです。多くの人は、幼い頃教えられた方法で毎日歯磨きをしていると思いますが、そもそも昨今のブラッシング指導に問題があるのだそうです。多くの場合、「オーバーブラッシング」だと言います。
歯の表面はツルツルしているように見えますが、実際には細かい凹凸があります。多くの人はその凹凸を削り落すようなブラッシングをしており、それが歯に様々な問題を引き起こすのだそうです。同時に、歯茎に相当な負担がかかり、それが歯茎の痩せの原因となることも多いのだそうです。そんな風にして顔を出した柔らかい歯の根元に対して同じようなブラッシングをすると、たちまち窪み(引っかかり)が出来、それが虫歯の原因にもなる。根元近くの虫歯がさらに歯茎を痩せさせる。そんな悪循環です。
歯磨きを軽んじてはいけないと痛感しました。
このようなトラブルを防ぐ歯磨きのポイントとしては、大きく3点。「歯ブラシの毛先を確実に当てる」、「振り幅は小さく」、「極めて軽く多めに」ということ。確実に歯に歯ブラシの毛先を密着させようとすると、必然的に力は弱くなり、振り幅も小さくならざるを得ないでしょう。そう考えると、特に3つ目の「極めて軽く多めに」が最も重要なのだと考えます。
ちなみに、複数の歯科医の方が、「このようなものを使ってみると良いでしょう」ということで、この歯ブラシの商品名を挙げていました。安価ですし、試してみる価値はありそうです。

ほかにもまだ歯茎の痩せの原因は考えられます。
遺伝的に歯槽骨が薄く退縮しやすい人もいるようです。また、歯並びや噛み合わせなどによっても、歯茎の痩せが起こることがあります。八重歯の歯肉が退縮しやすいのはこのためだそうです。
うつ伏せねや頬杖、横向き寝の癖なども歯茎の痩せに影響することがあると言います。ここまで言ってしまうと、本当に難しい問題のような気がしてしまいますが、事実、本当にちょっとしたことで歯茎は後退していってしまうものだそうです。
喫煙もかなり歯茎の痩せに影響します。煙草に含まれる有害物質により血液の流れが減少し、歯茎があおざめた色になり、このような状態が続くと、歯茎が縮退していってしまうということです。
極めて残念なことに、この歯茎の痩せはまず元に戻らないのだそうです。しかし、重度の歯槽膿漏で骨が大きく溶けていない限りは、どんどん後退していくということはありません。
歯茎の痩せの進行防止については効果的な治療法も出てきています。しかし、原因がハッキリしないことには対策のしようがありませんので、気になったらまずは歯科医に相談してみましょう。

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