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エンジンルームから甘い匂いが! 冷却水漏れでラジエーター交換。

ある時、突然車のエンジンルームから甘いニオイがし出しました。

コパトーンのような、あるいはディズニーランドのポップコーン売り場の側のような… あまり危険な香りはしないニオイなのですが、「異臭」には違いないので、慌ててボンネットを開けてみると…

エンジン付近にカラフルなシミがたくさん!

ラジエーター液(クーラント、LLC、冷却水)です。

漏れたラジエーター液がファンで吹き飛ばされ、エンジンに付着し焼けて甘いニオイを撒き散らしていたわけです。

修理が必要になってくるので、費用や応急処置法のリサーチなどを含め、ググってみました。

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検索ワード:ラジエーター 交換 費用

費用など前に、車に興味の無い人は、まずこの甘いニオイ=ラジエーター液と結び付かないかも知れません。

「甘い匂い」などで検索してこちらに辿りついた方のために、これが本当にラジエーターの問題かどうか判断する方法をご紹介します。

このニオイは実に独特。あまり不快感の無いニオイです。

東京ディズニーリゾートの甘い系ポップコーンの匂いにすら感じます(笑)

このニオイがし出したら、まずは車の下、地面に何か液体が垂れていないかチェックしてみて下さい。

エアコンを使用して走行した後などは水が垂れますが、ラジエーター液には緑、赤などの鮮やかな色がついている場合が殆どです。

触ってみて、指に色が付着しないかどうかをチェックしましょう。

また、ボンネットを開けてチェック。ぐぐ助のように、ファンによって吹き飛ばされていればエンジン周辺にカラフルなシミが出来ます。

ラジエーターはこの部分。(車種によって違います)

ここで漏れが確認できればいいのですが、通常はグリル等で隠れている部分が多いので、

初心者の方は漏れている箇所は見つけられないことが多いです。

次にリザーブタンクをチェック。液量がどのくらい減っているかを確認します。

(リザーブタンク  形状、位置ともに車種によって様々です)

ここがまったく空になっているようなら、自動車修理工場に持ち込む間の走行すらリスキーになってきます。

徒歩でラジエーター液を購入してくるか、最後の手段として水を注入して走行することになります。

さて、どのように修理するか…ですが、ラジエーター液が漏れている箇所によって対処は変わってきます。

ラジエーターというのはこのような構造になっていますが、アッパータンク、コア部分、ラジエーターキャップ、ホース、各ジョイント部分…など、様々な箇所に漏れの可能性があります。

ぐぐ助のケースは樹脂で出来たアッパータンク部分のひび割れ。

このケースは非常に多く、HONDAのワゴン車なんかですと「持病」とまで言われています。ぐぐ助の車はまさにそれ。

アッパータンクだけ交換する手段もあるとのことでしたが、車自体が古く、その他の部分に問題が無い…という保証が無かったので、ラジエーター本体全交換を選択しました。

ラジエーター内部には非常に強い圧がかかります。なので、古くなった車では、漏れている箇所を一か所修理すると、次に弱い箇所に亀裂が入る…というループに陥ることが多いそうです。

ただ、費用を調べてみたところ…

純正新品 交換工賃込み   10万円前後
リビルト 交換工賃込み   6万円前後

という結果に。リビルト品ですら、その半分くらいしか出せるお金がありません…。

そこでもっと安く済む方法はないかと検索したところ…。

社外品なら安いのがある!その中からさらに安いモノを絞り込み、念のためレビューも確認したうえでこちらを購入。


工賃2万円程度取られたとしても、リビルド品の半分ということになります。

持ち込みで交換してくれる業者を探し、ホース等はそのままのラジエーターのみ交換で工賃12,000で交渉成立。23,000円ほどで交換することが出来ました。

交換を終えて引き取りに行った際、「純正品と比べると、接続部の位置がほんの少しだけズレていた」と言われましたが、なんとか収められるレベルだったようです。

その状態で安心して走り始めましたが、また再び甘いニオイが…。

ボンネットを開けてみると、今度はラジエーターとホースのジョイント部分からラジエーター液が漏れています。

交換してもらった業者に連絡を入れたところ、

「ホースに若干クセが付いていてラジエーター交換直後にそこから漏れる場合がある。留め金によって締めつけられ、馴染んでくることが多いので、リザーブタンクの量をチェックしながらしばらく様子を見てもらえないか」

とのことだったので、数日間そのまま走行していたらいつのまにか漏れは収まりました。

ラジエーター交換の際は、ホース類も交換しておいた方が良さそうですね。

春の出来事でしたが、以後、猛暑の夏も問題なく走行出来ています。

色々事例を検索してみると、亀裂の入った部分をパテで埋めたり、市販の「漏れ止剤」をラジエーター内に大量注入したりして済ましてしまう猛者も結構いました。

それでも意外と致命的なことになったりせずに走行出来ていたりします。

数々の文書を読んだ限りですと、リザーブタンクが空になってしまうような状況でなければ、意外といけてしまうのかもしれません。

ラジエーターの「漏れ止め剤」は、液に含まれる微粒子が内部から微小な亀裂を塞ぐ仕組みのものなので、早い段階から漏れ予防の意味合いで使うと良いかもしれません。

「中で詰まるから使用しない方がいい」などという声も耳にしますが、今の時代、通常売られているものにそのような欠陥はまずないと考えて良いと思います。

また、ラジエーターキャップもある程度で交換した方が良いとの記述も見かけました。

ラジエーターキャップには、“圧力をかけることによりラジエーター液の沸騰を抑える”という重要な役割があり、パッキンなどの劣化によりこのはたらきが低下するとラジエーター液漏れのみならず、オーバーヒートの恐れなどもあるそうです。

交換時期などハッキリした定義はありませんが、高いものでもないので時期を見て交換を検討してみるとよいでしょう。