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髪の毛にシラミが発生!どうしたら良い?駆除後の予防法は?

ぐぐ助です。

小学生の娘が学校でシラミを感染されてきました。毎晩一緒に寝ている私も見事に頂きました。
私もあまり知識が無く、一瞬「この時代にシラミ?」などと思い、ググって情報収集をしたのですが…。

検索ワード:シラミ 髪の毛

あまり情報ない方だと私のように慌ててしまうかも知れませんが、調べてみたところ、髪の毛のシラミ(アタマジラミ)は、先進国・途上国問わず発生しており、1994年以降は増加傾向にあるのだそうです。
実際に、娘の学校に報告したところ、教頭先生がまったく動揺もせずシラミ駆除の薬を紹介してくれ、使い方までアドバイスして下さいました。小学校の教員にとっては、珍しくもなんともない事態のようです。
駆除法・予防法以前に、無駄に「不潔にしていたからだろうか?」なんて悩んでしまわないように、この話を一番をご紹介しました。

さて、シラミの自覚症状としては「頭のかゆみ」があり、また、髪の毛の中に無数の褐色や白色の粒(シラミの卵や抜け殻)が見られます。
痒みがあって、髪の毛の中に白いものが見つかったとしても、まずは、その症状が本当にアタマジラミによるものなのかを確認しなければなりません。
しかし、頭のかゆみは他の要因によっても起こることですし、髪の毛の中の白いものも「フケ」であるかも知れません。

成虫は見つけるのは難しいので(それでも慎重に探すと見つかります)、卵でシラミの有無を判断するのが一般的のようです。

卵の抜け殻は特にフケに似ているようなので、注意が必要です。
シラミの卵とフケとの見分け方ですが

・ シラミの卵は丸っこく、フケは様々で厚みがない
・ シラミの卵は毛を取り巻くように付着。フケは毛に乗っている感じ
・ シラミの卵は触っても取れないことが多い。フケはすぐ落ちる。
・ シラミの卵は毛の根元から数センチのところに多い。フケは主に地肌近く。

このような感じです。
後頭部や耳の後ろに発生しやすいので、このあたりを重点的にチェックして判断すると良いそうです。


アタマジラミの卵 ※クリックで拡大します。


アタマジラミ成虫

シラミ発生には特に季節的なものは無く、一年中発生します。
夏に発生するものと思われがちですが、学校のプールの前に頭髪検査があったりして、発見の機会が増えているだけだと思われます。
むしろ、シラミはどちらかというと高温多湿を苦手とするようで、秋から冬にかけて活発になるとも言われています。

シラミの駆除法ですが、一番は住処となる髪を全て剃り落としてしまうことです。
しかし、そうもいきませんので、やや長期的に対処していく必要があります。
昔は梳き櫛などで地道に駆除していたようですが(言わずと知れた『しらみつぶし』の語源ですね)、現在では非常に効果的な薬が出ていますので、それを使えばほぼ間違いなく駆除できます。
もっともメジャーなのがこの「スミスリンL シャンプータイプ」でしょう。内容量が多くないうえ、少々値段が張りますが、恐らくどこの薬局にもおいてあり、勧められるものがこれです。

ただ、問題となってくるのが、シラミの生活サイクルです。

・シラミの生活サイクル
成虫の生息期間    1ヶ月
一生の産卵数  300個前後
卵期間     7~10日
幼虫期間     7~16日

何が問題かというと、薬は幼虫・成虫には強い効果があっても、卵には効きづらいということです。
一度薬を使用したら、残った卵が孵化する頃を見計らって何度か繰り返す必要があります。
先に紹介したスミスリンLにも「1日1回、2日おきに、3~4回する」とあります。
その間、アタマジラミ専用の梳き櫛でこまめに卵を落としておくとより効果的だそうです。

海外には頭に直接熱風をあててシラミと卵を駆除する国もあるそうです。火傷の恐れもあるので絶対にオススメは出来ませんが、ドライヤーも一般的な使い方の範囲で併用するとよいかも知れませんね。

それでは、アタマジラミの予防はどうしたら良いのでしょうか?

やはり、「スキンヘッドにする」という究極の方法以外、確実に感染予防する手立てはないようです。
それでも、帽子やクシの貸し借り、衣服、タオル、枕の共用などをしないようにするだけで、感染経路はかなり断つことが出来ます。
普段から入念に洗髪を行い(不潔にするから感染するわけではありませんが)、寝具などはこまめに日光に当てるようにするのも良いでしょう。

ちなみに、カラーリングしている髪にはシラミは付きづらいそうです。
染めている人は「ラッキー」と思うかも知れませんが、シラミすら住みづらい劣悪な環境と言うことも出来ます。

最後に少々怖い話をしますが、先ほど紹介した「スミスリン」は現在国内で唯一のシラミ駆除薬ですが、これに耐性を持つシラミも出現しているそうです。
このシラミの駆除薬もいずれ開発されるとは思いますが、やはり日頃の感染予防をしっかりしておきたいですね。