ぐぐ助です。
このブログへ訪れてくださっている方の中に、「肛門 痒い」といったキーワードで検索されている方が結構いらっしゃいました。そのような記事は書いていないのですが、いくつかの記事のキーワードがたまたま組み合わさったのでしょう。
そう言われてみれば身に覚えがあることでもあるので、ググってみました。
検索ワード:肛門 痒み
当然のことながら、「肛門の痒み」と言っても様々な原因があります。
今すぐ病院に行かないと危険な場合すらあります。
しかし、多くの方が経験している「よくあるパターン」ということで括ると、幾つかに絞られてきますので、そちらについてご紹介します。
■■■肛門の痒みの原因
■便の拭き残しによる痒み
肛門の痒みの原因としては便の拭き残しによるものも少なくないそうです。
きちんと拭いたつもりでも、体毛に付着した少量の便が原因で痒みを引き起こすことが多々あります。
また、肛門の内側にむず痒さを感じるようなケースは、肛門内に残ってしまった便が原因となっていることが多いそうです。
それに関連して、刺激の強い香辛料や、コーヒー、コーラ等、特定のものを摂取した後に決まって痒みを感じる人もいるということです。
この痒みが発生している間は特に肛門周りに神経質になり、排便の後強く拭きすぎたり、入浴時にタオルなどでこすったりして、肛門の粘膜を痛めてしまい、さらなる痒みを生んでいるケースが非常に多いとのこと。
■肛門掻痒症(こうもんそうようしょう)
「肛門掻痒症」というのは特定の病気というわけではなく、様々な原因で肛門が痒い症状を総称したものです。
皮膚病ではなく、自分で掻いたり刺激を与えたりすることによって皮膚が荒れ湿疹化してしまった状態です。
この状態の人は実はかなり多いのだそうです。恥ずかしてなかなか他人には言えませんから、分からないですよね。(笑)
多くの男性が悩んでいる「陰部掻痒症」、いわゆる「陰嚢湿疹」の症状が肛門周辺に出ることも多々あります。これも菌などではなく、蒸れや乾燥によって起こるものです。
過去記事:(男性限定) 股間が痒い!「陰嚢湿疹(いんのうしっしん)」について。
その他、石鹸によるもの、“汗も”的なもの、痔の軟膏による副作用、その他薬のアレルギーなど、様々な原因があります。
体温が関係している場合もあり、就寝時に布団に入ると痒くなるという人もたくさんいるようです。
自分の肛門の痒みがこの症状だと分かればホッとはしますが、結局一撃必殺の治療が無いということになるので、逆に怖い症状でもありますね。
■カビの一種である真菌などによるもの
カビの一種である真菌によって肛門に痒みを感じることもあります。これは赤ちゃんの“オムツかぶれ”と同様のものです。
痒みがある部位の周辺にプツプツした水泡のようなものが出来たり、それが集まって一部がぷっくりと膨れ上がったりする症状があります。
この症状も身体が温まった時に痒みが強くなることが多いようです。
たくさんの男性を悩ませている「いんきんたむし」が肛門付近に発生することもあります。
この菌は非常に感染力が強く、ちょっとした接触でいとも簡単に感染しますし、治ったと思っても再発したりします。
股の周辺や、性器の裏側などに同じ症状がある場合には、まずこの原因が疑われます。
実は男性だけでなく、女性にもこの症状に悩まされている人は多いようです。
■痔によるもの
痔と一言で言っても、痔核(いぼ痔)、裂肛(きれ痔)、痔ろう(あな痔)などがありますが、これらの痔の主な症状は痛みや出血であり、それ自体が痒みの原因となることは希だそうです。
痔が原因で痒みを感じるケースは、痔そのものではなく周辺皮膚が痒い場合が殆どとのことです。
肛門の痒みというと、ぎょう虫をイメージする人もいるでしょう。
ぎょう虫は、「現代においてはまずいない」と思われがちですが、国内の食品から寄生する可能性はほぼ無くなったものの、海外旅行者の増加や輸入が盛んになったことによって海外食品からの寄生は増加しているそうです。
ぎょう虫は夜になると肛門から這い出して周辺に卵を産みつけるため、かゆみは夜に起こります。子供に多い症状です。
まれに、「ぺージェット病」、「ボーエン病」という皮膚ガンのこともあります。厄介なことに、これらの初期症状は通常の湿疹と区別しにくいものだそうです。
ですから、慢性的に痒みがある、また、痒みが酷い場合には恥ずかしがらずに医師の診察を受けるべきでしょう。
■■■痒みを抑えるには
まず大切なのは、痒くても掻かないこと。
痒みを我慢するというのは非常に大変なことですが、、これには二つの目的があります。
デリケートな肛門付近を掻くことで皮膚にダメージを与えることを抑え、新たな痒みの原因を作らないようにすることと、そうすることで治る症状なのかそうでないかを確認する目的もあります。
痒みを気にして、便の拭き取りの際強くこすったりするのは厳禁です。
シャワーやウォシュレットで洗いすぎるのも良くありません。皮膚を乾燥させ、さらに別の痒みを引き起こすことがあります。入浴時に石鹸のついたタオルでこするようなこともやめておくべきでしょう。
「いんきんたむし」が肛門に現れた場合はいんきん専用の治療薬を使いますが、「肛門掻痒症」と思われる症状の場合、ゼリア新薬のドルマイコーチ軟膏という薬の人気が高いようです。
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この薬は2種類の抗生物質とステロイドを配合し、湿疹、アトピー性皮膚炎など外陰部掻痒症、肛門掻痒症などに効果があるとされています。
また、痒みを抑えるという目的においては以下の薬品も有効です。
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肛門だけでなく、陰部周辺は痒みが生じやすく、さらに掻くことでダメージを受けやすい箇所ですので、常備しておくと便利だと思います。
関連記事:(男性限定) 股間が痒い!「陰嚢湿疹(いんのうしっしん)」について。
[2014.8.29追記]
ぼけっとテレビを観ていましたら、「肛門のかゆみに」という薬のCMがやっていました。
デリケアM’s登場時も衝撃を受けましたが、こういうピンポイントのお薬が出てきてくれるのは嬉しいですね。
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■■■肛門の痒みを予防するために
日々の便の拭き取りは重要ですが、痒みがあるときなどは特に闇雲に拭いてしまい、逆に粘膜を傷つけてしまうことがあります。ウェットティッシュなどで押さえるように拭くと良いそうです。
特に清潔意識の強い日本人は入浴時に入念に洗ったりする人が多いそうですが、この刺激が積み重なると、皮膚炎とともに痒みを起こし、掻くことで悪化させるという悪循環に入りがちです。
慢性化すると肛門の皮膚が肥厚し、灰色に変色して、強い痒みを生むようになります。痒みは勿論ですが、誰に見せるものではないとは言え、肛門がそのように汚くなってしまうのは嫌ですよね。(笑)
最近はウォシュレットが広く普及していますが、この使用にも注意が必要です。
長時間の洗浄を繰り返すと肛門周辺の皮膚がふやけ、酸性にすることで皮膚を守っている何種類もの皮膚常住菌が減り、皮膚が中性化します。こうなると抵抗性が落ち、病原菌に餌食になりやすくなってしまうのです。
ちなみに、ウォシュレットを過剰に使用する人のお尻もまた、変色して汚い傾向にあるのだそうです。
また、軽微な痔が原因で痒みを感じる場合は、肛門の血行不良を解消する必要があります。38~40℃くらいのお風呂にゆっくりと浸かり、シャワーでお尻周辺を十分に温め刺激を与え、血行促進をする習慣を付けましょう。
長時間座りっぱなし・立ちっぱなしの仕事をしている人も痔になりやすい傾向があるので、こまめに伸びや屈伸運動などを行い、血行を良くするように心がけましょう。